わたくしと映画音楽

私のitunesを開いてみると映画音楽・サウンドトラックというジャンルで200曲近く入っています。例えばジェームズ・ボンドのテーマでなく、アデルのSkyfallのようなボーカル入りの曲を加えたら500曲以上にはなるでしょう。今回はボーカルのない、いわゆるフィルムスコアという奴についてのお話です（長いです^^;）
サウンドトラックのなんと言っても良いところは、ほんの数フレーズを聞いただけでシーンが蘇るところ。「ダー・ダン！」と言っただけで海面の女の子に向けて浮上していく牙が思い出され、「ダダン・ダンダ・ダン！」で路地裏に素っ裸でうずくまるシュワちゃんの絵が浮かび上がってきます。そのサウンドトラックの巨匠といえるのがジョン・ウィリアムズです。ジョン・ウィリアムズと言えば、もちろん、スター・ウォーズ、インディアナ・ジョーンズ、ET、ジュラシックパーク・・・などなど第一人者と言えるでしょう。ある日、Youtubeを見ていたら「あなたへのおすすめ」の中にAmercan Film Instituteが2016年にジョン・ウィリアムズを表彰した時のパーティーの模様がありました。

ディナーショー形式で本人のジョン・ウィリアムズはもちろん、そうそうたる顔ぶれが出席していますが、まず出てくるのはコメディアンで有名なウィル・フェレル。この人が指揮して「未知との遭遇」のあの有名なフレーズを会場の人に口ずさませようとします。


会場を見渡してまず目が合ったのがハリソン・フォード！歌ってくれとジェスチャーしますが・・・

「俺か？嫌だよ、冗談じゃない」というのを表情だけで見せるのだから大したもんです。その後もドリュー・バリモアなど色んな人に断られますが、最後は「アナと雪の女王」のイディナ・メンゼルが思いっきり歌い上げます。


ご本人の登場シーンはスーパーマンのテーマ曲でした。


スクリーンでJAWSの「ダー・ダン！」とマイクに繰り返しているのはモーガン・フリーマン。

彼はこのフレーズだけ、数十秒の出演なのだから贅沢です。

作曲した数々の映画の名シーンが映し出されます。

ETにはヨーダがゲスト出演してましたね(^^)

最新三部作からはデイジー・リドリーのインタビュー。

もちろん初期の三部作からも。



マーク・ハミルはインタビューで。登壇したのはジョージ・ルーカス。もちろん、スター・ウォーズのテーマに乗って登場しますが・・・

第一声が”Is there music in Space?"だから笑えますが、最後は感動的な話になっていって、客席ではJ.J.エイブラムスが涙ぐんでました(T_T)


次に映し出されたのが

もちろん、インディアナ・ジョーンズ、ハリソン・フォードです。

テーマ曲に乗って登場しますが、まず
"That damn music follows me everywhere"「あの厄介な曲がどこに行っても着いてくるんだよ」
とかまします。

次に出てきたのは意外なコービー・ブライアント。

言わずとしれたNBAレイカーズの名プレーヤーですが、何故？と思ったら世界で最も危険な猛毒蛇の一種「Black Mamba (ブラックマンバ)」と呼ばれた彼がの2013年の復帰の時の入場テーマ曲に「帝国のマーチ」を使ったからでした。

会場で唯一、目についた日本人は前SONY社長、平井さん。


さて、次はトム・ハンクス。

ほんの数小節、もしくは音符いくつかだけで映画が思い出され、あの頃、どこでどんな事をしてたか思い出せるメロディがどれだけ凄いか、みたいな事を言ってます。

最後はスティーブン・スピルバーグ。

ある日、出来上がったばかりの新作映画をジョン・ウィリアムズに見せてサントラを依頼したら・・・
「スティーブ、これはすごい映画だよ。僕なんかより偉大な作曲者に作ってもらった方が良いよ」という返事。それにスピルバーグが返した言葉が「分かってる。でも彼らはもうみんな死んじゃってるんだ」という訳でジョン・ウィリアムズにお鉢が回ったそうです(^^)

最後はご本人の登壇ですが、

その時のテーマ曲がスターウォーズの「王座の間～」

メインテーマ以上に好きな曲です。

最後に「明日の朝、起きたらこの賞に恥じないようにまた一日を生きていく」みたいな事をおっしゃってました。

あっという間の1時間6分でした。ウィットの効いた喋りや名シーンを見るだけでもその価値ありです。

ちなみに私の中のサントラ第二の巨匠はハンス・ジマー。パイレーツ・オブ・カリビアンとかバックドラフト（というよりは「料理の鉄人」のテーマ曲と言った方がわかりやすいですね）など、彼も凄い才能です。なんと昔は「ラジオスターの悲劇」のバグルスに関わってたんですね(　 Д )　⊙ ⊙