IKEA PAX組立て記 後篇

組立て記後篇であります。何でこのようなエントリーを書いているかと言えば、PAXを買う気になってから、ずーっとネットで調べていたのですが、どうも肝心なところが分からなかったからです。これから購入の方は参考にしてもらえたらと思います。

１、240ｃｍの天井高で236ｃｍのPAXを組み立てる時は引き戸を横から入れます。
奥側の引き戸はすんなり正面から付けられます。しかし、2枚目・手前側の引き戸を説明書通り、上からかぶせようとしても高さが足りません。この部分です。


調べていて薄々、手前に傾ければレールに乗せられるかなと思っていたのですが、ガラス製の扉が非常に重い事、それと、もし天井高に余裕があるところだったら、フレーム自体が手前に倒れてきてけがをする可能性があります（240の天井高だったら、倒れる余裕もありませんが）　
考えているとカミさんが一言、「あれ、外せば良いんじゃない？」

上部のサッシの端に付いているストッパーですが、これを付属の太いほうの六角レンチで外せば、横から引き戸を入れる事が出来ます。その分、右側にスペースが必要ですが。

２、工具について

IKEAでは799円でこのようなセットを売っています。二人以上でないと組み立てられませんし、二人同時にドライバーを使っていた方が時間短縮になる場面もあります。ポジドライブというIKEAのちょっと変わったネジに対応している事や、ハンマーに衝撃緩和用のキャップが付けられたりもするので、家にドライバーなどがあったとしても一つ買っておいて良いかと思います。
それと、２つのフレームをくっつける時にクランプが要ります。クランプの入ったセットもあるみたいですが、これは100円ショップのもので代用が効きます。押さえる部分には家具の脚の下に付けるフェルトを貼っておきましょう。
もうひとつ、二つのフレームをくっつける時に何らかの穴を開ける手段が必要になります。ダボの穴を貫いてねじで上下を留める事になるので。直径は5mmです。

３、間違えやすい部分（私だけかも知れませんが）
下部のレールガイドですが、この写真は上下さかさまです。

普通のサッシの感覚でねじ止めしたのですが、PAXは引き戸のガイドを下向きに付けるのでした。プーリーの部分とかも構造や精度がすごくて、よく考えてあります。

４、良くないところ
①フレームの背板ですが、膨張します。一日目は一本組み立てたところで終了しました。

翌日、作業にかかる前に棚の内側を見ていると背板が浮いているのです。後ろ側から撮ったのがこちら。

背板は40本もの釘を使って止めるのですが、そこかしこで浮き上がった背板の力で浮いたり、釘の頭を突き破って背板が浮いたりしています。前日、組み立てた日がカラッとした晴天で翌日が雨だったからでしょうか？立てて組み立てたので、下部の段に背板を乗せてから打ち付けたのですが、上側にちょっと遊びがあるなとは思っていたのです。結局は更に釘を打って、浮いている所を無くしました。

②色々なところにステッカーが貼ってありますが、簡単に剥がれるもの、剥がれないものがあります。特にガラスの内側のSマークなどは目立つのでそのうち、シールはがしで剥がすしかないかなと。あと、引き戸のフレームに付いている四角くて黒いスポンジみたいのもたちが悪いです。

③左右の垂直なアルミ部材ですが、ねじ(110438)が一本ずつ足りなくなります。今回は2組とも足りなかったので間違いありませんが、その時々で多く入ってたりするのかもしれませんね。IKEAに次回行った時、もらってこなくては。

一本組み立てるのに1日目は二人がかり（カミさんは腰を痛めていて、ねじ止めや、立てた部材の保持係でしたが）で約6時間。二日目は慣れてきて4時間というところだったでしょうか？

まだまだ中にKOMPLEMENTを入れる作業は残っていますが、この大きさの物体を組み立てたという満足感に浸っているところです。