その昔、福岡は西新の路地裏に「酒の手帳」という飲み屋がありました。一見さんでは怖くてはいれない、入ったとしても店主がいない、何故かと言うと裏の座敷で寝てるからです。客が入ってきて声をかけると、起き出してきて飛び切りのおいしい自家製つまみと酒を出してくれました。予約をしておくと朝、関まで行って魚を仕入れ、帰りにクレソンの自生地でしこたま摘んで帰ってきて、それを味噌とヨーグルトを混ぜたドレッシングで食べさせるような、ともかくこだわりのある人です。そこの大将は、焼酎の新酒の季節になると熊本、鹿児島の蔵元を回って味見、買い付けをしてくる、焼酎については一家言持った人です。そして遂には、「酒の手帳」という名の焼酎を作ってしまったんです。普通、焼酎は加水して25度で出荷されますが、これは35度あります。これを3:7でお湯で割って48度の温度で飲むのが極上。馥郁ってかんじでしょうか。:
 今はもうお店は無いのですが、たまに東京までやってきて店で出していた料理と酒を振舞ってくれます。それが3月に迫っていて、もう楽しみで、楽しみで・・・(^.^)